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  • Dear Myrto

    Dear Myrto


    Could you call me in the midnight?
    I wouldn’t be here but somewhere
    I got on a train
    I love this feeling
    So fresh, so clean, so sharp
    Transparency, sunglasses, all gone
    People are deadly awake.
    Where did you come from
    I would like to ask you
    But this train’s shaking
    And I’m so tired

  • Sketch of Morning Glory

    Sketch of Morning Glory

    The children of the wispy stars are twisting
    The ivy of the morning glory resembles an x-ray of a human heart
    So I’ll try to grow morning glories on my heart

    Late last summer
    On a sunny day, on the rooftop of a three-story building
    I was drinking coffee with brown sugar chocolate with Hana
    I laid down on the mat and slept under the sky
    She took some morning glory seeds and gave them to me

    I was reading Richard Brautigan’s “The abortion: an historical romance 1966”
    I was afraid of what would come next if sprouts would grow on my stomach

    At the end of this spring, I planted morning glory seeds
    I bought a small planter that would fit in my small apartment’s balcony
    I prepared soil and pumice stone and planted the seeds

    At first they didn’t germinate
    One day I opened the window and there were five sprouts
    With young, tiny leaves slowly dividing and growing taller and taller
    Gradually they became my family
    Before I knew it, the balcony fence was covered with morning glory ivy
    Like my Guardian Curtain

    I loved the light purple flowers that bloomed one by one
    I watered them every day
    I worried that the morning glories would wither and die if I left the house for a week

    I feel like each day is like a series of losses
    but it’s so precious to keep changing day after day
    I can hear the sound of my heart quietly now
    Morning Glory looks like the shape of my life

    Now you’re already in the harvest season
    Your colors are fading
    But you still have so much to tell

    2023

  • 忘れられた宝石箱の住人たちへ

    忘れられた宝石箱の住人たちへ

    ここは、宇宙のどこかの、冷えた一角に光が差し込んだところ。
    私は布団の中で、体を縮める。鳥が鳴いていて、登校中の児童達の話し声と足音がする。バスが通る。カーテンを少しだけ開けて外を見ると、空が青く広がっていき、目の前の建物にはオレンジ色の朝日が照らし出されている。私は微睡みながら、眠ったのにまだ疲れていると感じた。そして昨日の夕方の大雨の中の気分を思い出した。
    ベッドから床を見下ろすと、昨日脱ぎ散らかした服が転がっていた。少しだけ喉が痛くて、もしかしたら風邪を引いたのかもしれないと思った。数日前に話した人の顔が思い出されて、あの日はなんで特別に感じたのか考えた。
    そして、窓の方に目をやった。窓辺りに沢山置かれた小物たちが少しだけ私に囁いているような気がした。貝殻、小さなロボットや動物たち、魚の釣り具、キャンドル、粘土で作った花、落ち葉、割れた窓ガラス、マゼンタとシアンのインク、ガラス製の置物、小さな鏡。
    この小さなアパートメントの一室には、至る所に私の(生活)の痕跡がある。

    ある港町の高台にある家に生まれた私は、幼い頃、よく父方の祖母の部屋でお菓子を食べてお絵描きしたり、テレビを見ていた。私たちは隣の家に住んでいたが、室内の扉から自由に行き来ができた。
    おばあちゃんの好きなところは、花の名前を沢山覚えていて、庭仕事が好きで、恋の詩を書いていて、私に優しいところだった。
    彼女は、おしゃれが好きで、買い物が趣味だった。祖母の寝室のクローゼットには宝石箱があり、私はよく頼み込んでそれらを眺めた。
    祖父が亡くなってからは、クマのぬいぐるみとよくおしゃべりしていた。彼女には友人があまりいなかった。息子である私の父親に厳しかった。嫁いできた私の母親に対しては冷酷だった。私と兄のことは、可愛がっていた。

    中学生になった頃、私は2階に自分の部屋を持つようになった。家に母親がいないとき、祖母は私の名前を呼び、階段の下でおしゃべりしようと誘ってきた。話の内容は、ほとんどが祖母と祖父の馴れ初め話だったが、時には母親への不満もあった。
    母親の乗った車が帰ってくる音が聞こえると、祖母は自分の部屋の方へそそくさと戻っていった。祖母はにこりと笑うと、私に感謝の言葉を伝えた。それは「私の味方でいてね」という意味に感じ取れたが、私は玄関の扉が開いて母親の顔が見えると「おかえりなさい」と言いながら、お母さんの味方になった。

    私が両親と暮らす部屋と祖母が暮らす部屋の間には、応接間と仏間がある。私たちが暮らす家の中で1番広く、異様な空間である。
    応接間にはヤマハのピアノがあり、絨毯の上にソファと机があり、祖母が集めた工芸品が並んでいる。私は小さい頃、その部屋で1人で空想遊びをした。砂漠にサボテンが描かれた油絵、ピエロの置物、ブラウン管のテレビ、蠍の入ったキーチェーン、クリスタルの多面体、大きな象のぬいぐるみ、くるくる回る少年のついたオルゴール、卵型のマラカス、陶製のドワーフたち。仏間には、ひな祭りの際に大きな雛人形が飾られた。私はそれを眺めては、人形たちの性格を想像していた。お盆の時期には、提灯が飾られた。暗い部屋でぼんやりと色鮮やかに灯っている光景を今でも思い出すことができる。
    応接間と仏間には独特の趣があったが、同時にお化け屋敷のような雰囲気があった。まるで家の中央に大きな空洞があるように感じる時もあった。

    私は先月から新居に引っ越した。その部屋の机でこの文章を書いている。私は故郷を離れてもうすぐ四年になる。家との関わりは薄れていき、記憶は幻のような質感を帯び始めている。祖母の部屋には沢山の可愛らしい置物が飾られていたが、今はどうなっているのだろう。
    私は自分の故郷の部屋で目を覚ます日を思い出す。静かな朝だ。空は高く、雲はダイナミックに流れている。時計の秒針の音が、うるさいほど部屋の中で響いている。私はしばらく宙に舞う埃を目で追いながら、今日の夢を思い出す。何だか長い夢を見ていたが、忘れてしまってもいい内容だった。お腹が空き、体を起こす。トイレに入ると、洗面台に自分の姿が映る。その横に、私の幼い頃の写真が飾られている。私は体重計に乗るが、何キロか確認しないまま降りる。水の流れる音がやけにはっきり聞こえる。床材の質感を足の裏で感じる。階段を見下ろす。きっともう聞こえないであろう祖母の呼び声を想像する。祖母はクローゼットの中の宝石箱をもう忘れてしまっただろうかと頭をよぎる。窓から強い光が差し込み、私と私の背後にある壁を照らす。は祖母に貰ったチョコレートや、ゼリーキャンディーの甘い味、彼女に秘密でお金をもらった時の後ろめたい気持ちを思い出す。

    2023年度 多摩美術大学グラフィックアーツ専攻卒業制作から

  • text for Forgett at mitame!

    Forgett

    I look inside my head, and I see another me, and she seems to be afraid of me. Why?
    I get angry at her for being so forgetful.
    I wake up in the morning and start thinking about things I have to do today. But it is too late to start thinking and I am no longer motivated. I made a cup of peppermint tea and drank it and basked in the sun. Then suddenly I got the energy to live. Then I get sleepy again. I was about to sink in a bad mood, so I decide to call my boyfriend and we decided meet up. I took a shower, got dressed, and rode on my bike. After I saw him, I got to feel better. We had dinner together. Then I went to an art supply store in Shinjuku by myself and bought new art supplies. I bought so many things that I wondered if I would ever use them all up.
    I can’t forget anything all day long. But I am not sure what I want to forget. It’s not that I want to forget, but I don’t want to rely too much on what I have done. My world is expanding like a spider’s web. I am going to exhibit my new artwork. I will not put out a piece that is three years old. When I talk about three years ago, I forget what I am doing now instead of remembering the past. I think my paintings from five years ago are interesting, but what can they do for the world if I put them out now? If I eat old food, I will get food poisoning. I might be self poisoned in that way. I don’t want this.
    Someone is somewhere else, and I am also somewhere else, hiding in my world. I want people to forget about me. And I still imagine that someone buys a book every second in the bookstore. I recently inherited a digital camera that my grandfather used when he was alive. Recently, I’ve been keeping a diary with that camera. I feel like I can see my grandfather when I take a picture of him.
    I went into a café and had a cup of coffee. I knew I was tired of walking, but I knew I had a lot to do when I got home, and I knew I had to get home soon, but I finally settled down in a café. One day I was in my room playing by myself, painting my face, dressing up in funny outfits, and taking selfies. I started this hobby when I got my own room. It is kind of tiring to show it to someone, so I express such soul with small things when I’m on the outside. I am afraid that people will destroy me if I show them everything.
    I forgot about me. But I haven’t forgotten you. I just stopped reminding myself of it.
    So, I will walk out into the world with a fresh mind, without resorting to eat stale foods.
    The wind feels nice today.

    Forgett
    頭の中を見てみると 私の中に、もう一人私がいて 彼女は私のことを恐れているみたいです。 なぜ?
    私は、彼女に忘れっぽいなぁと怒ります。 朝起きて、今日はこれをしなければならない、と思い始めます。 でも、思い始めたのが遅すぎて、もうやる気が出てきません。 ペパーミントのお茶を入れて、今日はそれを飲みながら太陽の光を浴びました。 そうしたら急に生きる力が湧いてきました。 その後、また眠くなりました。このままでは沈んでしまうから、恋人に電話をして、 会うことにしました。 シャワーを浴びて、着替えて、自転車を漕ぎました。彼に会ったら、私は元気になっ たみたいです。 一緒にご飯を食べました。それから私は一人で新宿の画材屋にいき、新しい画材を買 いました。
    こんなに買って、全部使い切るのかというくらい買いました。
    一日中何かを忘れることができません。 でも、何を忘れたいのかははっきりとしていません。 忘れたいというより、今までやってきたことに頼りすぎたくないのです。 私の世界が蜘蛛の巣のように広がっていきます。 私は新しく作った作品を展示しようと思います。三年前の作品は、出さない。 なぜなら、三年前の話をすると、私はそれを思い出す代わりに、今のことを忘れてし まうからです。 5年前の私の絵は面白いなと思うけど、今それを出したところで、この世界に何がで きるというのでしょうか。古い食べものを食べたら食中毒になります。 私はそうやって自家中毒になってしまうかもしれません。嫌だ。
    誰かはどこかにいて、私はそれとはまた違う場所で、私の世界に隠れたりしていま す。忘れて欲しいのです。そして、今も本屋さんでは毎秒ごとに本が誰かに買われて いくことを想像します。 おじいちゃんが生きていた時に使っていたデジカメを私は最近譲り受けました。 最近はそのカメラに私が見た景色を残しています。 おじいちゃんのことが、写真を撮っていたら見えてくる気がします。
    カフェに入って、コーヒーを飲みます。 歩き疲れたことをわかってはいるものの、帰ったらやること色々あるなと思って早く 帰らなきゃと思っていましたが、私はカフェに入ってようやく落ち着きました。 ある日、私は部屋で顔にペイントして面白い服装をして自撮りする一人遊びをしてい ました。 私はこの遊びを、自分の部屋を持った頃くらいから始めました。そんな自分を誰かに 見せるのは、なんだか疲れてしまうので、外面ではそういう魂を小さいもので表現し ます。全部見せたら、壊されてしまうのが怖いのです。
    私は、私のことを忘れました。 でも、あなたのことは忘れてないです。思い出さなくなっただけ。 だから、私もそのまま、古くなった食べ物に頼らずに、颯爽とこの世界に歩み出てみ ます。今日は風が気持ちいいです。